11 道場の中央に立っている弟子に、師匠がいいました。「わしが、今一本の筆で、おぬしのまわりに、ひとつの輪を描く。すると、おぬしは、その輪をどうしても、飛び越えることができなくなる」 そして、師匠が筆で輪を描いたとたん、弟子は、「うーむ」とうったきり、その輪を飛び越えることができなくなってしまった。どういうことだろう? 正解:弟子の身体を円を書いた 師匠は、弟子の身体の回りに、ぐるりと輪を描いた。 身体に描かれた輪では、どうやっても飛び越えることはできない